FXを始めてみたけれど、相場がいつも気になってPCやスマホから目を離せない。
そんな経験はありませんか？
その悩み解消できるかもしれません。
「自動売買」は聞いたことがありますか？
今回は、FX初心者の方に向けて自動売買の基礎の基礎を紹介していきます。
大事な部分だけ凝縮しているので、さっと読むことができますよ。
この記事の目次
自動売買とは？FX初心者でも使用できる？
自動売買とは、その名の通りFXにおける売買を自動で行う方法です。
結論から言うと、FX初心者でも使用できます。
一般的なFXの取引の流れと自動売買の仕組みを比較してみましょう。
一般的なFXの取引(裁量トレード)
- 相場の情報を集める
- 新規にポジションを持つ
- 持ったポジションを決済する
1~3まで、すべての作業を投資家自身が判断して行う必要があります。
自動売買の流れ
- 成績の良い自動売買プログラムを選択する
以上。
以降は、取引ルール(どのような条件・タイミングで売買するか、利益を確定するかなどの設定)に従い自動で取引が行われます。
数年前は、自動売買プログラムを自身で設定するための高度な知識が必要だったためマニアックな投資家しか使用していませんでしたが、近年は様々なFX会社がプログラムを提供しているため、初心者でも使用できる環境が整っています。
自動売買の取引量は年々増加し、世界全体では約5割を超えるとも言われています。
自動売買のメリットとデメリット
圧倒的に楽ができるかのように見える自動取引ですが、もちろんいいことばかりではありません。
自動売買のメリットとデメリットを見ていきましょう。
自動売買のメリット
自動売買のメリットは大きく3つあります。
- 時間的メリット
- 感情的メリット
- 技術的メリット
●時間的メリット
裁量トレードでは、売買のチャンスを逃さないためにリアルタイムでトレード画面を見ている必要があります。
また、FXは原則24時間マーケットが開いており、長い時間向き合えば向き合うほどトレードの回数を増やすことができますが、人間であれば1日中画面を確認し続けることはほぼ不可能でしょう。
自動売買であれば、あらかじめ設定したプログラムどおりに売買が行われ続けるため、画面に張り付いておく必要がなく、トレードの回数も増やすことができます。
●感情的メリット
特にFX初心者が陥りやすい、メンタル面の負荷を軽減できます。
いつ買って、いつ売ればいいのか判断がなかなかできない。
損切りが必要なことはわかっているが、負けが確定するのが嫌で決断できない。
FXでは冷静な判断が求められますが、経験が少ない初心者はついつい目の前の数値に感情を大きく左右されがちです。
自動売買であれば、あらかじめ決められたルール通りに機械的に取引が行われるため、人の欲望や焦りなど感情的な影響を排除できます。
●技術的メリット
FXにおいて学習は不可欠です。
マーケットの情報やそれを分析する知識など、学習すべきことはたくさんあります。
とはいえ、FXをはじめたばかりの方や、他の仕事で忙しい方は知識の習得まで時間がかかります。
自動売買であれば、プロが開発したアルゴリズムを同じように再現できます。
また、設定されたプログラム通りに自動でシステムが動くため、テクニカル分析を行う必要もありません。
もちろん何も考えずにプログラムを選択することは非常に危険ですが、基本的には選ぶだけで取引可能なため、比較的取り組みやすいと言えるでしょう。
自動売買のデメリット
続いて自動売買のデメリットを見ていきましょう。
デメリットは大きく3つです。
- 急激な為替変動には対応できない
- 手数料・スプレッドが高い
- 短期的に爆発的に稼ぐことは難しい
●急激な為替変動には対応できない
リーマンショックや今回のコロナのように、突発的なファンダメンタルズ的条件により相場が急激に動くと対応ができません。
自動売買は、一定の売買ルールを軸とした規則的な取引を行うため、不測の事態では売買ルールが適用されなくなるためです。
●手数料・スプレッドが高い
自動売買プログラムは、FX会社が「勝ちやすい」売買ルールを研究・分析した結果の賜物です。
その分、裁量トレードよりも多くの手数料が必要になってきます。
軍資金が少ない初心者は注意が必要です。
●短期的に爆発的に稼ぐことは難しい
FXにおいて、大きく利益を出すためには「広い値幅を一気に取る」ことが必要になります。
つまり、長く続く強力なトレンド(リーマンショックなど)を捉える必要があります。しかし、既に説明した通り、自動売買は突発的な事態に対応することが苦手なため、「広い値幅を一気に取る」方法には対応できません。
自動売買は、小さい利益を長期的に積み重ねていくことに適しています。
FX初心者におすすめの自動売買の種類
ここまで自動売買の特徴やメリット・デメリットを紹介してきましたが、実は一言で自動売買といっても様々な種類があります。
こちらでは、いくつかある自動売買の中でも初心者におすすめの以下3つのシステムを紹介していきます。
- リピート系
- 独自システム系
- ミラートレーダー型
リピート系
リピート系とは、売買や利益確定、損切りのタイミングと値幅を予め設定し、何度も繰り返すことによって、相場の往復から利益を狙う自動売買システムです。
リピート系はある一定のレンジ内で価格が上下するレンジ相場で最も効果を発揮します。
逆に、一方的に価格が上昇または下落する相場には向いていません。一方的な展開でポジションを持ったままにすると大きな損失が発生する可能性があります。
独自システム型
FX会社が独自に構築したプラットフォーム上で、プログラムを選択するシステムです。
いくつも用意されたプログラムの中から勝てそうなものを複数選択し組み合わせることで、利益を狙います。
運用成績を公表しているFX会社もあるため、相場を読んで最適なプログラムを選択する知識がまだない初心者でも取り組みやすいです。
ミラートレーダー型
あらかじめ用意されているプログラムの中から、好きなものを選ぶ自動売買です。
先程の独自システム型とは違い、イスラエルのトレーデンシー社のプラットフォームにて提供されているプログラムを選択します。
必要な投資資金が多く、100万円以上の資金がある人向きのため、やや敷居が高いシステムです。
FX初心者が自動売買を使用するときのポイント
ここまで、自動売買の基礎的な知識を説明しました。
注意すべき点はあるものの、FX初心者でも比較的取り組みやすいシステムです。
特に、以下のような方に自動売買は向いています。
＜自動売買が向いている人＞
- 短期決戦ではなく長期運用で確実に利益を得たい人
- 感情に左右されやすい人
- 忙しく時間がとれない人
しかし、あまりにも自動売買に依存しすぎると、FXの技術がいつまでたっても上達しません。
そうなると、プログラムの選択方法もわからなくなり利益を上げられなくなっていきます。
FXにおいては学習が非常に重要です。
学習におすすめの本はこちらにまとめています。
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