FXはサラリーマン、主婦、学生など幅広い方から気軽にできる投資として、また老後の資金を貯めるための副業としても人気を集めています。
「FXを始めたいけどリスクはあまり背負いたくない!!」
「失敗してしまったとしても生活に支障のない金額から始めたい!」
そう思われている読者様も多いと思います。
利益が見込めるかもしれないけれど、いきなり大きなリスクは負いたくないですよね。
その気持ち、すっごく分かります。
では心に余裕が持てるリスクの低い取引から、まずはやっていきましょう。
いったい、いくらから始められるのでしょうか?
本記事では「いくらから取引ができるのか」、「資金はいくら用意すればいいのか」についてまとめてありますのでご覧ください。
これからFXを始めようとしている方や、始めてみたものの本当にこれでいいの?と疑問を持っている方のお役に立てれば幸いです。
この記事の目次
【FX初心者の方へ】いくらから始める?取引できる最少額と最低資金
結論から言うと、FXの取引は4円からおこなえます。
たった4円?!
そうなんです。激安ですよね!
理由はのちほどお伝えしますね。
何よりもまずは初心者も知っておきたい用語3つについてです。
重要な3つの用語
FXを学ぼうとすると必ずといって出てくる用語たち。
FX用語は非常にたくさんある上、漢字やカタカナばかりで難しい!
ここだけの話、私もFXを始めたころは用語だけで頭がクラクラするほどでした。
なので今回、必要な3つだけを易しく噛み砕いて解説していきますね。
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1. 証拠金
FXを始めるための資金には何が必要でしょうか?
取引を始めるのに必要な資金は証拠金と呼ばれています。
証拠金は、FX会社の口座に預け入れることで信用を得てFXの取引をするためのお金です。
嬉しいことに、口座開設費用などのその他費用は基本的には無料なのでFXを始めるにあたって必要なお金はこの証拠金だけなのです。
費用が抑えられるのは有難いことですよね。
《ちょっとした言葉の違い解説》
- 証拠金:FX取引をするために預けるお金
- 必要証拠金:FX取引をするために最低限必要なお金
2. レバレッジ
レバレッジはFXの取引を証拠金以上の金額でできる仕組みのことです。
自分の資金の最大25倍までの金額分の取引ができます。
これによって資金が少なくても大きなお金を動かすことが可能になるということ。
小さな元手で大きく取引!
大金を用意しなくても良いFXの手軽さや魅力はここにあると言えますね。
FX取引に必要な資金を算出するためには、レバレッジの知識は必須なんです。
例を挙げると、10万円の証拠金なら10万円×25倍=250万円までの取引ができることになります。
お分かりいただけたでしょうか?
レバレッジをかけるほど資金効率が良くなることがわかりますよね。
しかし、レバレッジのかけすぎは強制ロスカットなどの損失のリスクも大きくなることを覚えておいてください。
レバレッジは5倍までと思っておくとよいでしょう。
3. 通貨単位
FXの通貨単位は、取引する通貨量を意味しています。
イメージしてもらいやすいように例を挙げると、米ドル/円を1,000通貨買うのであれば、1,000ドルを円で購入するという意味です。
仮にレートが1ドル100円だったとすると1,000通貨単位では1,000×100=10万円から取引ができることになります。
よく目にするFXの取引単位は1通貨・100通貨・1,000通貨・1万通貨の4つです。
それぞれの特徴を表にまとめましたのでご覧ください。
1通貨単位 | 練習におすすめ。リスクも利益も最小。ゲーム感覚でおこなえる。 |
100通貨単位 | 1通貨より少しだけスリルが味わえる。リスクは小さいが、お小遣いにするには物足りないかも。 |
1,000通貨単位 | お小遣い稼ぎ程度。リスクは比較的小さいまま。100通貨と1万通貨の両方のメリットをもつ。 |
1万通貨単位 | 本格的な取引。大きく利益を出したい人向き。損したときのリスクも大きくなる。 |
読者様はどの取引単位に惹かれましたか?
いくらからスタートできる?
では実際にいくら手元にあれば始められるのでしょうか?
取引単位、レバレッジ、トレード手法などいくらあればFXを始められるのかを決める材料はたくさんあるので、いくらからだ!とは一概に言えないのですがそれぞれの通貨単位を想定してシンプルに考えてみましょう。
取引単位によって最低限必要になる金額が異なることを確認してみてください♪
1通貨単位の場合
最も人気のある通貨ペア、米ドル/円を1通貨単位で取引する場合、1ドル=100円とすると100円から始められます。
このとき、レバレッジをMax25倍とすると100円÷25=4円から取引可能となるんです。
冒頭でお伝えした4円という金額はこのためです。
わずか数円規模なので、リスクがほとんど無く安心して取引できるという利点があります。
100通貨単位の場合
1ドル=100円でレバレッジ無し(1倍)なら100円×100=1万円の資金が必要ということになります。
レバレッジを25倍きかせると必要資金は1万円÷25=400円に下がります。
レバレッジは最大でも5倍までとして、1万円÷5=2,000円あれば始められる計算になりますね。
1通貨単位・100通貨単位の取引では今財布に入っているお金で始められそうですよね。
注意点として、少額のお金を元に取引することは、かなりの制約を受けた上でトレードするということにもなります。
いくら資金が少なくて済むFXであっても余裕をもって証拠金を用意しておかないと、ロスカットといって強制決済される可能性もあります。
そのため取引額の少なくとも3倍、できれば5~10倍は証拠金としてFX口座に入れておくようにしましょう。
1,000通貨単位の場合
1ドル=100円でレバレッジ無しなら100円×1,000=10万円の資金が必要ということになります。
レバレッジが25倍なら必要資金は10万円÷25=4,000円に下がります。
レバレッジ5倍の場合は、10万円÷5=2万円あれば始められる計算になります。
取引額の3倍以上の資金量が必要とすると少なくとも6万円、10倍とすると20万円の証拠金を見ておくと良いですね。
ボーナスやヘソクリをFX資金にまわしてみるのはいかがでしょうか?
1万通貨単位の場合
1ドル=100円のレートでレバレッジ無しなら、100円×1万=100万円の資金が必要ということになります。
100万円?! ちょっとお高いですよね…
そこでレバレッジを25倍きかせると、必要資金は100万円÷25=4万円に下げられます。
よかったー!と思いたいところですが、1万通貨単位においてもレバレッジのかけ過ぎはリスクが高いので、レバレッジ2~5倍程度の取引を心がけましょう。
これまでの内容を取引通貨単位ごとに以下にまとめました。
レバレッジ5倍までを許容範囲として表の中央部分をご覧いただき、書かれている金額の最低3倍以上、できれば5~10倍を資金としてスタートしましょう!
スタート時のアドバイス
私がお伝えしたいのは、初心者の方には『1,000通貨単位以下の取引』がおすすめだという事です。
リスクが比較的小さいため、初心者としては理想的ですよね。
1,000通貨単位以下での取引だと大きな利益は見込めませんが、初心者は利益を追うよりもリスクを抑えつつ、取引そのものに慣れることが重要です。
では1通貨、100通貨、1,000通貨単位なら、どの単位から始めるべきなのでしょうか?
悩みどころですが、1通貨単位ではすぐに飽きてしまいモチベーションの維持が難しいというデメリットがあります。
勝っても大きな利益をあげることができないため、あまり日が経たないうちにやめてしまうことが多いようです。
そんなのすぐに飽きるわけないよ、という方は1通貨単位からおこなえるFX会社に口座をつくると良いでしょう。
ただし、1通貨や100通貨単位から取引可能なFX会社は数少ないため選択肢が限られてしまう現状があります。
これらのことを踏まえつつ、いずれの取引単位から始めるにしても重要ポイントはこつこつトレードです。
本番のプレッシャーを体験して慣れていったり、トレードの経験を積んだりすることで取引スタイルの確立にもつながります。
トレード時に、適度な緊張感と集中力を保てるようになればバッチリですね!
それでも始めるのに勇気がもてないという方へ
取引に不安がある方は、デモトレードをやってみるのがおススメです。
FX会社によってはデモトレードがおこなえるようになっています。
FX口座の開設先を決める際の条件としておくと良いですね。
デモトレードは完全な練習なので、一切リスクが無いうえ本番の感覚を味わえるんです。
いくら負けても損失を支払う必要がないというのは安心ですよね。
逆に言えば、あまり緊張感がもてないというデメリットはあります。
デモトレードは市場の動きを学べるほか、ツールの使い方を把握したり注文方法を確認したりするために多くの方が利用しています。
いきなり本番は心配、という方はデモトレードから始めるのもいいですし、リアルトレードをすでにやっている方が今までやったことのない注文方法を試してみたいというときにもおススメの手段です。
やってみないと分からないこと、実践でしか得られないこともあるので操作に慣れたら、いざ本番へ!
リアルの場でどんどんスキルを磨き「初心者」から脱出しましょう。
最低資金を考えるときの注意点
必要証拠金ギリギリで取引するとロスカットされやすく危険なので、最低資金の考え方をお伝えします。
ロスカットとなってしまうと、取引が中断されて損失が確定してしまい、FXのために用意したお金があっという間になくなってしまうという恐ろしい事態を招きかねません。
ロスカットは損失を一定範囲内に抑えられる素晴らしいメリットがありますが、ロスカットされてしまってはスムーズに収益を上げられないのです。
ロスカットされないように取引するのがベストと言えます。
理想は高い証拠金維持率
これまで取引額の少なくとも3倍は口座に入れておいてね、必要証拠金ギリギリで取引すると危険だよ、と散々しつこいくらい言ってきました。
つまり、高い証拠金維持率を持っててねという意味でもあったんです。
証拠金維持率・・・?
また難しい用語が出てきましたね。
証拠金維持率は、取引に必要な証拠金に占めるFX口座金額の割合のことを指します。
証拠金維持率(%) = ( FX口座金額 ÷ 取引必要証拠金 )×100 |
ロスカットを避けるためにも、証拠金維持率を確認しておくことが大切なんです。
取引額の3倍以上の資金量を確保しておくことで、証拠金維持率を上げることができます。
初心者の方は高めの証拠金維持率をもつことが重要です。
高い証拠金維持率の確保は、リアルタイムでの激しい為替の変動に対しても耐え得り、それは資金管理がしっかりなされていることになります。
最低300%以上、可能であれば1,000%の証拠金維持率を目安にし、資金の最低額を考えてみてくださいね。
取引に慣れてきたら増額?失敗しないためのコツは?
経験を積みFXに慣れてきたら取引単位をあげてみることを考えましょう!
少額から始めて取引に慣れてくれば、1万通貨単位の取引を検討しても良いでしょう。
通貨単位を大きくすると利益が見込めることになりますが、リスクも大きくなるので注意は必要です。
その分プレッシャーも増すので、「自分には向いていない」「まだ早いかも」と感じたら元の単位に戻すことを考えましょう。
利益が出そう!と感じると増資したくなる気持ちはもちろん分かります。
しかし損失が出る場合もあるので少しずつ増額していき、着実にいけるよう心掛けましょう!
何があっても「自分が背負える範囲内のリスクを意識し取引すること」がFXで失敗しないためのコツといえます。
【FX初心者】いくらから始められる? まとめ
元手がなくても手軽に始められるFX。
初心者は1,000通貨単位以下での取引から始めましょう。
いくらの資金で始めるかは場合にもよりますが、最低でも10万円近く、できれば20万円を用意して始めるのが理想的です。
投資の成功や失敗には精神的なものが大きく関係しているので、心と資金に余裕をもって投資することをおススメします。
FXで儲けるための必勝法はいくつかありますが、今回お伝えした少額からの取引や証拠金維持率の考え方は初心者にとってかなり重要な部分になります。
それでも「1万通貨でガッツリ取引して早く稼ぎたい!!」と思われるかもしれませんが、大損しては本末転倒。
FXを始めてすぐに大きく稼ごうとはせず、まずは少額でコツコツやっていくことをおすすめします。
ほどよく緊張感を持ち、リスクを気にし過ぎずにFXを楽しめたら最高ですね!